クロスドメイントラッキングの同一ユーザー判定の流れ

クロスドメイントラッキングの同一ユーザー判定の流れ

クロスドメイントラッキングは、ドメインAからドメインBに遷移する時にクライアントIDを渡して同一ユーザ扱いする仕組みです。

ということは、ドメイン間の遷移がない場合は、同一ユーザとして捉えることができません。どういうことかを以下の例を使って、説明します。

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Step1では、Google検索からドメインAへ遷移しています。ドメインAへの訪問を初回とすると、この時にクライアント識別用のCookieが生成されます。仮にCookieに保持させる値をClientID=01とします。

続いてStep2は、Google検索からドメインBへ遷移しています。これもドメインBへの訪問が初回のため、クライアント識別用のCookieが生成されます。この時のCookieに保持させる値をClientID=02とします。

上記Step1とStep2を見ると、ClientIDが別々の値となっています。ということは、ContentAnalytics上で別々のユーザとして捉えてしまいます。

ドメインAとドメインBの行動を同一ユーザとして捉うためには、ClientIDを渡す仕組みが必要です。それがStep3になります。

Step3-3でドメインAからドメインBへ遷移しています。この時にはじめて、ClientIDを渡すことができます。

Step3-4のドメインBでは、ドメインAから受け取ったパラメータからClientIDを上書きします。

以降は、Google検索やメルマガなどからドメインA、ドメインBに直接遷移したとしても、どちらもClientIDが同じであるため、同一ユーザとして扱われます。

以上がクロスドメイントラッキングの仕組みです。

クロスドメインに別ドメインを追加しても、ドメイン間の遷移がない場合は、同一ユーザとして捉えることができないため、注意しましょう。サイト内にドメイン間を遷移させる導線が必要です。

ちなみに、ContentAnalyticsでは、Cookieに関する機能として「サーバサイドCookie設定」を提供しています。サーバサイドCookie設定は、ITP2.3の影響を避けるために、JavascriptだけでCookieを生成してものを、お客様のサブドメインとして割り当てた専用API(サーバサイド)からもCookieを生成できるようにした機能です。

サーバサイドCookie設定を活用しても、Cookieの生成に専用APIが関与しているだけであり、サイト内にドメイン間を遷移させる導線がないと、同一ユーザとして認識されませんので、ご理解ください。